前回は、「マシュマロの誘惑」についてお話ししました。

https://www.mokutanya.com/jrp2

マシュマロの誘惑に打ち勝つには、それを自分の意識から排除する工夫が必要だという話でした。


さて、今回は「フローに入る」について。

フローとかゾーン状態という言葉、聞いたことがあるのでは、と思います。

高度に集中する、没頭する、ということです。

その状態では、カップまでの道筋がはっきりと見えたり(ゴルフ)、相手や見方の動きがゆっくりと見えたり(サッカーなど)します。

観客の声援などの雑音は聞こえなくなり、静寂の中でただただ目の前のことに集中している、そんな状態のことを指します。

好結果に結びつくので、スポーツでは良く話題にのぼります。


ビジネスでもこのフローに入れると、大きく結果が変わります。

同じような能力・スキルであっても、フローに入ることができれば、大きな差を生むことができるわけです。


では、どうやったらフローに入れるのか。

その方法をまとめてみたいと思います。

1.環境整備

眠いとかトイレに行きたいとかの生理的な欲求がなく、心配やストレスのない状態。

フローに入ってしまえば雑音も気にならなくなるが、入る前は気が散るので静かなところか、あるいはヘッドホンなどをする。

2.イベントを避ける(誘惑を避ける)

スマホ、メールソフト、SNSあるいは他の社員や家族からの話しかけといったイベントが起きないようにする。

3.フローに入る儀式(パターン)を決めておく

音楽、椅子、照明などフローに入れるパターンを決めておく。あるいは、何らかの儀式的な動きを決めておく(例えば、イチローがバッターボックスに立ったときの一連の動作)。

4.やることを一つに絞る

いろんなことを同時に行うのではなく、一つだけに絞る。

5.ゴールを明確にする

○○ができるまでとか、○○を仕上げるとか、ゴールを明確にする。

6.ちょっと難しいことをする

ルーチンワークでは退屈だし、あまりレベルが高ければ不安になる。ちょっとチャレンジングなことをする。


以上をだいたい上から順にやれば、フローに入りやすいと思います。

私も集中したい時には、音楽(これを音楽というのは?だけど)は決まっていて、

https://www.ndana.com/url/file/rain.html

をヘッドホンで聴くことにしています。

そして、こういうふうに、○○を聞くと集中できる、といったパターン(儀式)ができると、後は毎回それをやるだけでフローに入りやすくなります。


今回はここまで。

次回はタスク管理について。

余談ですが、究極のフロー状態では、回りの景色がモノクロに見えるそうです。

これは、例えば崖から落ちるとか車にはねられるといった、大きなピンチのときに、脳がどうやって生きられるかにだけ集中し、色の処理もしなくなるためにおこることなのだそうです。

こういうフローは経験したくないもんですね。

それでは、また次回。