前回は、怒りとのつきあい方についてお話をしました。
怒りの感情が生まれてから、怒鳴ったり怒り出したりする間に、ほんの少しの「スキマ」がある。
そのスキマに自分自身を割り込ませ、「あっ、今、怒っているんだな」と、自分の感情を見つめてみる。
そうすると、とても冷静になれる、というお話でした。
今回は、子供が携帯を使っちゃいけない理由について。
プロフとか学校の裏サイトとか、有害と言われるものはいくつかありますし、もちろんそれも問題だと思うんです。
でも、あまり話題にならないけど、もうひとつ大きな害があると思っています。それは、
イベントドリブンな人間
になってしまうこと。
何それ?って思ったかもしれませんが、コンピュータのエンジニアではよく使われる言葉です。
イベント、何らかの事象で、ドリブン、動かされるという意味合いです。
自分の意志で行動するのではなく、何かが起きたことで行動すること。
もちろん、地震が起きたらガスを止める、とかは当然誰でもすることですが、地震はそんなに頻繁に起こるわけではありません。
でも、携帯には毎日たくさんのメールが来ます。友人・知人だけじゃなく、FacebookなどのSNSからも来ます。
そのたびに、すぐに返信する、というのはちょっとどうかな、と思います。
友達からのメールには5分以内に返信する、とかいうルールまで決めていることもあります。
なぜ、これが良くないのかというと、「何かに没頭することがなくなるから」。
人間は何かに没頭することで、いろんなものを作ってきました。目の前にあるPCだって携帯だって、多くの人が開発に没頭することでできてきたんです。
スポーツもそうです。例えば巨人の川上哲治氏は「ピッチャーの投げる玉が止まって見える」と言って、ホームランを量産しました。
これは極度に集中したからできる芸当です。「フロー」とも呼ばれていますね。
そして、大事なことなんですが、何かに没頭する、というのは実は本人にとってとても幸せな時間でもあるんですね。
ところが、これを携帯のメールはジャマしてしまいます。
何をしていても、メールにすぐに反応してしまう。
この状態を続けていると、本当につまらない人間になってしまうような気がして仕方ないんです。
だって、何かに熱中したことのない人って、魅力的じゃないですよね。
もちろん携帯にもいろいろ利点はありますから、子供に持たせるな、とは言いません。ですが、携帯とのつきあい方には、ある程度ルールを決めた方がいいと思います。
たとえば、○○時から○○時は使わないとか。
子供が何かに熱中すること、その環境は親が作る責任があるのかもしれません。
今回はここまで。
次回は「幸せになれるとっても簡単な方法」について。
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■ 編集後記
前回、お知らせしたグリセリン。↓
とってもいい感じですね。これだけつけても、かなり保湿力があります。
これに、ローズマリーやラベンダーを入れています。
しぼり水に入れてスプレーすると、とても良い香りがします。