今回は、「計測できるものは改善できる」というお話。
この言葉、ホントに適用範囲が広くて、企業でも家庭でも、あるいは個人的なことでも、とても使える考えです。
よく「見える化」なんてことが言われますが、これもこの言葉から派生したのかもしれません。
この言葉、逆に言うと「計測できないものは改善できない」となるわけですが、例えば感情や人間関係などは測りようがありません。
ですからまず、今の問題や課題について、それが計測できるかどうか判断します。
※計測できないものの改善については、またいつか。
たとえば、家計とか会社の売上なんかは数字として出てきますから、これを改善したければまず計測することから始めます。
家計ならば、まず家計簿をつけることがまずその第一歩。
これ以降は、自分の家計とか、あるいは会社の売上などを思い浮かべながら読んでみてください。
計測ができたら、次は「分類する」。
家計簿ならば、すでに水光熱費とか食費とかに分けていると思いますが、これを分類していきます。
縦と横の線で、十字を書き、それぞれのエリアを例えば
1.重要で緊急性の高いもの
2.重要だけど、緊急性は低いもの
3.重要ではないけど、緊急性が高いもの
4.重要ではなく、緊急性も低いもの
に分類し、各エリアに項目を書き込んでいきます。
たとえば、質の良い食品を購入したら1に入るかもしれませんし、外食したのは3に入るかもしれません。
会社の売上なら、将来につながるものか、あるいは一過性のものか、といった分類もあるでしょう。
どう分類するかは、課題によって変わってきます。
ただ、家庭ならば幸せに暮らしていくこと、会社ならば事業を継続していくこと。
これが、最重要だと思いますので、その視点はずらさないように。
分類ができたら、階層化が必要な場合もあります。
家計ならばそこまで複雑にはならないはずですが、会社の売上となると階層の視点も必要でしょう。
階層化できると、1つの問題を解決すれば自動的に他の問題も解決する、なんてことができます。
※分類、そして階層化。頭の良さ、というのはこういう視点を持つことかもしれませんね。
課題を分類(と階層化)すれば、その問題の本質が見えてきます。
「問題を解決したければ、まずその問題を理解せよ」
と言われます。
私たちはともすれば「問題、問題」と言いながら、その本質を理解しようとはしません。
なぜなら、面倒だから(身も蓋もない話ですが、真実だと思います)。
「問題の本質が見えれば、8割がた解決したも同然」
とも言われますので、あとは改善案を出して実行するだけです。
たとえば、先ほどの例なら
4.重要ではなく、緊急性も低いもの
の費用は削った方がいいですし、他のエリアのものはコストを下げるとか、他の選択肢を探すとかがその解決策となるでしょう。
以上、「計測できるものは改善できる」について書いてみましたが、この言葉、ホントに強力です。
だからこそ、影もあります。(光あれば影がある)
あまりに数字にこだわりすぎて、この広告は反応率が○○%上がった、なんてことを続けていくと、何のために仕事をしているのか分からなくなります。
次第にモチベーションも下がり、仕事そのものがつまらなくなる。
そうなったら、元も子もありません。
何事もほどほどにってことで。
ただ、なんらかの課題を抱えていたら、この手法、やらない手はありません。
過労死とか貧困問題なんてことも、その何割かは解決できるのでは、と思ってます。
今回はこのへんで。
■ ■ 編集後記
前回紹介した浄水器↓
1ヶ月500円以下のコストなので、周りの人にもすすめてます。
水の味もだいぶ良くなります。