前回は、「言葉には力がある」というお話をしました。
だから、たとえば夫婦喧嘩のときでも、「離婚」とか「別れる」といった決定的な言葉を使わないようにしているとも話しました。これはそもそも
情報空間と物理空間はつながっている
からということでした。
今回は、言葉の使い方のちょっとしたテクニックについて。
フレンチでも懐石料理でも、最後に出てくるデザートが不味かったら、どうでしょう?
そう、それまでのメインや前菜がいくらおいしくても、印象は良くはありません。
「終わりよければすべてよし」
とよく言われますが、「すべて」は言い過ぎにしても、最後のもので全体の印象が大きく左右されてしまいます。
これは、会話やメールでもおんなじなんです。
たとえば、子供が後片付けをしていたら、
「あら~~、○○ちゃん、よくできたわね~。すごいすごい。」
で終われば、子供はほめられてうれしくなります。でも、その後に、
「毎回、こうできればいいんだけどね。」
とか言われると、「何だよ、小言かよ」って思ってしまいます。
親は「ほめて育てる」つもりでも、これでは何の効果もありません。
あるいは、会社でも
「○○君、この企画いいね~。君はなかなかアイディアマンだな~」
で終わればいいのに、
「これで、あともう少し責任感があればいいんだけどな」
とかだと、印象はまったく良くありません。それまでいくらほめても。
けっこうこういうケースって、多いように思うんですが、どうでしょうか。
同じ話をするんでも、順序を変えればいいだけなんです。
最後には必ず「明るいこと、ポジティブなことを言う」。
これだけ。
メールでも同じ。
たとえ、意見が対立している相手でも、あるいは苦情を言ってきた人にも、いろいろ書いたとしても、最後は「明るく終わる」。
これだけで、ずいぶん関係が変わってきます。
ぜひお試しください。実証済みです(笑)。
今回はここまで。
次回はもう一つの会話のテクニック。営業で教わったことです。
これも簡単なテクニックですが、使い慣れると大きな効果があります。
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■ 編集後記
髪のボリュームが減ってきたので、いろいろとシャンプーを探してみたらしい。
ノンシリコンかアミノ酸のシャンプーがいいようだ、ということで
を買ってみた。もう少し使い続けないと、評価はわからないけど。
何かおすすめがあれば教えてください。
※使用して2ヶ月。かなり気に入っているよう。